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韓国の映画祭で日本の監督に会った
※ 以下の書き込みは、富川国際ファンタスティック映画祭での話です。
日本映画以外も楽しみましたが、日本関係だけ書いてます。(でも長っ)

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観客との対話みたいな場でみんなの質問や監督の返答を聞いたり
サインをお願いしたりする位だったから「会った」とは言い難いのですが。

「龍が如く」劇場版の三池崇史監督は、上映前の挨拶で、変わった映画なんで
あまりストーリーとかは追わずに楽しんでくださると助かると仰ってましたが、
なるほど…wでも納得せざるをえませんね。ゲーム原作映画でここまで
楽しめたのはないですよw 歌舞伎町にも行ってみたくなりました…

劇中でキムギドク監督の名前とその作品名が暗号で使われている理由への
返答が微笑ましい話で、監督がVシネマなどを撮ってた時に、海外の映画祭とは
自分が縁がないと思ってたが、キムギドクのおかげでカナダ(だっけ?)で上映出来た。
それで英語が喋れなくて隅っこで不安そうにしてたら、向こうでさらに不安そうにしてる
(ここで客席からドッと笑いw)キムギドク監督がいて、二人で同じアジア人ということで
意気投合したみたいな…?で、キムギドクは世界の映画祭で評価されてるが、自分は
未だに隅っこで…みたいな謙遜な話でオチをつけてましたが、とんでもないですよ。
俺は映画は詳しくないからわかんないけど(ぇ)韓国のファン、めっちゃ多かったし!








で、暗号にした理由に繋がりますが、最近韓流ブームみたいなのがおばさん中心にあって、
たぶん韓国の人が思うよりずっとすごいブームなんですが、そんな中で「韓流だというけど、
キムギドクは知っているんですか」みたいな意味で入れたと。「このキムギドクを知ってないと
本当の韓流ファンとは言えないよ」みたいな意味だったとか。かなり微笑ましい理由でしたw

以上は昨日の夜10時ぐらいにあったゲストトーク(まあ、監督へ質問を投げかける時間です)
で聞いた話でしたー友達のセガ大好きっ子のだえるがサインをもらいました。よかったねー!

俺は明日辺りにゲームを買って、それからDVDも出たら買うかもしんない…
映画はゲームやってないけどめちゃくちゃ満足。
なんつーかゲームがめちゃやりたくなる内容。
殺し屋一をソフトにしたような気もする楽しい映画だった。
(ゲームは成年向けなのに逆に全年齢にしてるところがいいねw)



それと「ヴァイブレータ」の廣木隆一監督にも、お会いした。(と言えるか微妙ですが)
この方からはサインをもらった。一言や二言交わしたかもしんないけど、
たぶん、会話にさえなってないw こいつ何言ってんだと思われたに違いない…
(いや、なんとも思われてないってのがアリでしょうね。それなら気が楽なんだがw)

エレベータ前でちょうど一人になってる廣木隆一監督にわざわざ話しかける失礼をしたが、
俺はこう見えてもキョどりやすい小心者なんで…思ったのと全然違うこと話してしまったw




「監督の映画はヴァイブレータしか観てませんが、何年か前にヴァイブレータを観たときは
たまたま寝ないで観ることになってしまって、すごく眠かったのですがもちろん最後まで
ちゃんと観ましたけど、やっぱり二人が食事してる場面が、ストーリー的にも映像的にも
印象深いシーンになってるじゃないですか。俺はそのシーンを今までずっと忘れずに
今日まで生きてきて、改めてヴァイブレータを観たら意外と忘れてるところもあって、
新鮮で新しい気づきもあってとてもいい映画でした」みたいなことを言おうとしたが…

簡略にまとめようとしたら「眠くて仕方なかったです。食事のシーンしか覚えていません」
みたいな日本語で話してることに気づいたわけですよ。監督がエレベーターで去った後…

しかも関係ない映画の話までふってしまったしw 監督さんは見てないと言いましたが
たぶん「なんだこいつ、早く話を切り上げよう」と思ったんではないかと…そりゃわざわざ
嫌味を言われると不快になりますよw(ってそんな素振りは全然なくて、ただ俺の性格が
そういう想像をしやすくなっているだけの話ですが。たぶんどうも思ってないでしょうねw)




でも、もしかして、私のせいで不快な思いになられたりしたら、これはマズい!と思って、
もし映画祭期間中にまた見かけたなら、「失礼を重ねることになるが、また話しかけて、
言い直そう。訂正しよう」とも思ったし、「どうでもいいことをまた言う必要があるのか。
どうせ忘れてらっしゃる!自重しろ!」とも思って、どうしよう~と思ったが、幸いなのか、
幸いじゃないのか、その後、廣木隆一監督を映画祭で見かけることはありませんでしたw

その前に観客の質問に答える時間で何回も面白いお話を(観客席で、他の観客の皆と)
聞くことができていたので、満足してましたが、でも万が一誤解されてしまってるなら、
俺が思うように、「なんでこいつはわざわざこんなことを言いにくるんだ」みたいな話に
聞こえてしまったなら、やっぱり訂正したくて…もしかして、俺のせいで煩わしくなって
それから見かけなくなったとか!(いや、単に日本にお帰りになっただけだと思いますがw)




ちなみに「ヴァイブレータ」しか見てなかった私は今回の映画祭で「M」と「BAKUSHI(縛師)」
「魔王街」と「恋する日曜日~私、恋した」(これを堀北真希主演だからなんとなく観てみたら、
あのヴァイブレータの監督が壇上で話してくれると聞いて「うわわーっ」となったという…)を
観ることになりました。「私。恋した」と「ヴァイブレータ」、「M」に共通しますが、監督の映画は
めっちゃ沈みそうな話なのに最後になぜか穏やかで爽やかなエンディングが流れるというか、
(曲もとてもいいですよね)それでもやっぱり何かを肯定できるような感覚が大好きですね。

この暗い道の中で光を見つめるような感覚を味わうためだけでも、この監督の映画はもっと
観る価値があるんじゃないかと思いました。(勿論それ以外にも一杯いい味が楽しめますし)




「BAKUSHI(縛師)」のほうは、こういう趣味というか、業界?の存在を知っている人には、
別段新しいこともない単なるドキュメンタリー映画なのかも知れませんが、知ってるだけで
実際のプレイ?してるシーンを見たことはなかったし、なんといっても吸引力がすごくて。

俺はヴァイブレータみたいな映画を見て「あの女頭おかしいんじゃねーの?ありえねー」
みたいなこと言ってる場違いな野郎どもが嫌で、(俺も細かく考えれば場違いですが…)
深夜上映で「縛師」を観るためにエレベータに乗って上の階に上ってたら隣の野郎二人が
「縛師って笑えそうじゃねえ?」とか言ってんの。「なんでわざわざ観に来るんだ。帰れ」と
言ってやった…はずはもちろんなく、深夜の3作連続上映の真ん中だった「縛師」がやっと
始まったらたぶんさっきの野郎だと思われる(またこんな奴がこの場にいたら世も末だな)
男がくすくすと噴出してやんの。簡便してくれよ。と思ったら本当に簡便してくれたっつうか、
劇場がしーんと静まり返って、皆真剣に見入ってしまってめちゃくちゃ静かになったり。うっは

(隣の人の鼻息が荒かったけどw これ局部丸見えだけど日本だと年齢制限どうなるんだ?
別に全然エロ映画だとは思わなかったが、個人的な感想を言わせるとこれこそ芸術だ!)

痛快だった!おれも見入ってしまったけど、だからこそなおうれしかった!

生の迫力は本当にすごくて、ぶっちゃけた話、私的には初っ端から「美しいなー」と思ってて、
観てたら「どうしようもなく美しいなー」と思うようになって、中盤には「もうやめてくれー疲れる」
とも思いましたが後半では「やっぱり美しいのぅー」といった感じでしょうか(どういう感じだよ)




「えっ、あれは気持ちいいの。苦しいだけなんじゃないの」と疑問を感じたところにちょうどよく
インタビューなども入ってて、「なるほどなー」と、勉強になりました。有益な映画でした。
最後に見てる人を微笑ましくさせる女優(って縛られる人って何ていうの?)の顔と
お話が来るのもなんか監督らしいと思った。「目覚めた」とかはないですが、
「こういうのもいいかもなー」と全肯定できてしまった。これは日本以外の
海外の観客の反応が実に気になる映画だな。これはなんか海外の人が
この道に入るための教科書みたいな役割を果たせるんじゃないか、とも思えたし。

「M」のほうではかなり病んだ理由でマゾになってるというか、(ってMという映画での
Mの意味と、縛られるあれのSMの意味はかなり違うと思われますが)この二本を殆ど
同時期に見れたおかげで、バランスが取れたような感覚もあるかも。それにしても「M」って
男女主人公の中で男のほうがめっちゃかっこいいから、なんか年下の女性に薦められそう。

「ヴァイブレータ」を最初見たとき「これ俺がみてもしゃーないわ」と思って年上女性を中心に
薦めてたが、(なんか万人受けしない映画を、肌に合いそうな奴に薦めて、「よかった」とか
言われたり、その人の感想を聞くのが楽しいんですよね。俺。)「M」はもし韓国でやったら
主人公をダシに使って(ってちょっと言い方が悪いですけど、ルックスだけじゃなくて劇中の
性格なども確かにかっこよくて「イケる」と思ったんだよな!)年下の子にも薦められそうとw

ストーリーのほうは原作を読んでから感想を書きたいんですが、「私。恋した」とこの「M]を
観たおかげで、私の中の「廣木隆一」のイメージは「闇の果ての光」みたいな感じになった。
よかったよかった。どっちも終わるところの感覚が…曲もいいし…他の作品も見てみたい。



それにしても「私。恋した」のゲストトークの時、映画分析マニアみたいな感じの人が
Mの内容とその意味についてすっごく難しい質問を監督に投げかけてて、それで
Mって難しい映画なのかな。と勝手に思ってしまったけど、全然そんなことなくて、
その人が質問してた行動も、とてもわかりやすくシンプルな理由での行動だったし。

実はその人を、監督の前で失言をした後に見かけて、話しかけてみたら、単に
映画分析が本当に好きな人なだけで、別に廣木隆一のファンでもなかったらしい。
この映画祭で知ったとか…その人の質問は俺が「M観てないのでやめてください」と
言ったので遮られてしまってたw で、俺が「あの時の人です。すみませんでしたね」と
話しかけて、(どんな人か気になったので)ヴァイブレータについてお話を伺ってみたら、
なんかいつの間にかMを熱く語ってたので、「俺がM見てる事を前提に話してません?」と
つっこんたら、「え?だってM観てるでしょ?」って…「俺はですね…」「あ!そうだった!」

ここまで映画に熱中できるとは…俺とは正反対のタイプだなw
俺は観てもよくわかんないから、わかりそうな人に薦めて、
それで手ごたえがあると楽しい。みたいな空っぽ人間だけどw
この人には、自分の世界があるんだな…羨ましくもあり、嫌でもあったw

「縛師」を観にくると言ってたが…なんか来てなかった。来てなくてよかったw
分析して楽しめるような映画じゃなくて、素肌みたいな映画(?)だったからな。




実はこの映画祭で一番印象深かった出来事は、オタクな俺的には、やっぱり
永井豪先生に直接会って、なんと握手もしてもらったこと。さらに嬉しいこともあったこと。
サインは制止されたけど、それよりずっといい事があった。でも、これはネットには書かないw

とにかくソウルから離れてる場所での映画祭だったので、地下鉄で1時間30分もかかるし
さらに上映するとこまで移動する時間がかかったし、それを一週間も通うのは疲れたけど。
楽しかった。とても満足した。ここに言い訳を書いたから廣木隆一監督の関係者が見ると
伝えてくれるだろう…安心安心…ってそんなわけあるかw そんな人がこんなとこ見るかよw

でもなんかひょっとすると…と思って、個人的なこと書くブログのほうじゃなくて、
なぜかアクセスが多いこっちに書いてみるの…絶対無理なのにwwwwwww




まあ、嫌韓ブログ的には、「韓流ブームなんて捏造ニダ!」と突っ込めるところと、
「相手を気にせずネタバレする映画オタが韓国にはいるニダ!さすが韓国!」みたいな
ところが、楽しめるところだったんじゃないかなーと思います。美味しく召し上がってください。

ちなみにこの映画祭でしたが運営にはかなり不満の声がありました。こんな記事も。

まあ、韓国は文化後進国ですからね…先進国になるなんて夢のまた夢。つうか無理ですよ。
以上、嫌韓ブロガーがお伝えしました。…と言いたいがごめんなさい、俺嫌韓じゃなかった…

でもおれブログ名変えるの、嫌だからね?消すのも嫌だからね?w 俺は天下の恥さらしだー
マジでネタ切れブログなんでもう更新ないかもしれません。つうか、来月、生まれて初めて
日本(東京)へ行きます。もう、「韓国で生まれて韓国を離れたことのない韓国人」とは
言えなくなるわけです。(たかが1週間の旅行なのに大げさですがw)ちょうどいいので
旅行記念に本当に最後に断筆してしまいましょうかね?皆さんもこのようなしょーもない
日記みたいなのが読みたいわけじゃないでしょ?何かの分析とか考えが知りたいんでしょ?

でも俺、頭空っぽですからw つうか本当に何も書く気ないから…
あ、日記ブログのほうに誘導すればいいのか…まあ、後で考えよう。

とにかく以上、今週一杯楽しんだ映画祭のあとがきでした。一応、近況ということで!
by no_tenki | 2007-07-21 04:52
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