韓国のオタクとしても、やっぱりヘタリアはどうかと思う
アニメ「ヘタリア」に怒っている韓国ネチズンがいる?
↑に便乗して、ボクもヘタリアを批判してみるテスト(?)

このブログ的には2~3年前に語りつくした(はずの)話の繰り返しになるだろうと思うけれど、上記の記事を見て思い出したので改めて書いてみようと思う。

ネット上においての「韓国」のイメージというのは「起源主張」と「謝罪と賠償の要求」という要素が軸となっていて、(それと歴史観の違いからくる齟齬を「嘘つき」ということでオチをつけるのも核心かな)これが大昔に流行った「嫌韓」みたいなものの原動力でもあるけど、今や「笑韓」というか「スルー韓」というか、そんな感じだよね。(当たり前だ。そんなの嫌っててもしょうがない。疲れるだけだ)








さて、ここで重要なのは、その軸となる要素が、ずいぶんと肥大されたイメージだということ。たとえばもっとも有名な「韓国剣道起源説」だって、韓国の大手の剣道団体がそう主張しているというが、一般人はそういうことを聞いたことがなく、聞かれれば剣道は日本から輸入されたものだと答えるはずで。韓国(というか朝鮮より更に前)の剣術だってあるにはあったが、現存の剣道なんていくら韓国的なものを取り入れたところでその体系がすでに(一般人の目には)日本の剣道のようにしか見えないわけで、一般に広めるには無理のある主張であって、私なんて日本のネットで初めて知ったぐらいだし、知ったところで見た目からして説得力がないというか、まあ、そもそも広めるのが不可能な主張なのであろう。某団体の人が何を考えているかわからないが、誰にも相手されてないですよ。

で、これとセットに、寿司は韓国が起源だの、着物は韓国が起源だのと、あらゆるものの起源を主張しているという印象付けをされ、そのイメージが進行していって、最初は嫌ったものの、もはや呆れてなんともいえない、というところを通り越したと思うが、そりゃあ、ネット上のイメージだからね。あるわけないじゃんそんなこと。こう書くと「嘘をつくな、これが証拠だ」と色々貼られるだろうけど、ボクの言ってることは一般的な人の話で、そんな韓国内でも面白がられたり珍しがられたりネタにされたりするようなソースを「これが韓国人の実態だ」などと示されても説得力がないのである。

どういう話かというと、たとえば韓国でも大ヒットを飛ばしているワンピースのパチモン的なグッズを、あるネチズン(ネット利用者のこと)が見つけて写真をうpして、韓国のお笑い掲示板ですごいウケて、その画像が韓国ネット全域へと広まったことがある。ドラえもんの作者が韓国人になっている海賊版が存在した20年前と違って、パチもんだなんて、珍しい時代なのだ。まあ、20年前だって漫画の作者が日本人だってことぐらいわかるはずで、だいたい、北斗の拳とかドラゴンボールは日本人のまんまなのに、ドラえもんばかりが韓国人作者によるものになりきれるわけもなく、色んな海賊版がある中、珍しくドラえもんだけがそういうことになっていたので韓国でも少し有名なネタだというか、ボクも小学生の頃に古本屋でその海賊版を見つけて狂喜した覚えが…別に狂喜はしなかったが今だったら狂喜するかも。うむ。もう一度この目で見たい…実のところドラえもんはずいぶん昔から正式に放映されているので、子供はみんーな日本のアニメだと知ってますよーあしからず。

で、ごく限られた、時代遅れの、韓国内でネタにされているような話を引っ張り出しては、「見よう、これが韓国の実態だ」とイメージ作りのソースにしていって、それで楽しんでいたのが、今はだいたいの人が「もう飽きた」状態の「嫌韓」というものだったわけで、こちらとしてはどうも現実感がないというか逆におかしいというか、まあ、ソースがあったからって、主張していることが正しいというわけではない、ということを言いたいわけです。

たまたま韓国に訪れた外国の人が写真を撮った、地下鉄の「反日絵」。小学生が描いた、いいや、中学生だったと、色々と話されたけど、韓国のネット上でも、なんなんだこれは、と、かなり論争になって、日本にムカつくのは事実だが、子供にどういう教育してるんだ。どこの学校だ。みたいな話になってったわけで、それは確かに恐ろしく破壊力のあるソースだったけれど、だからって「見よう、これが韓国の反日教育だ」という証拠だという確証を得るには別の角度からの調査も必要なわけですよね。ですが、日本のネットにはそれっぽいネタばかり集めるサイトが多すぎたようで、反日教育説も説得力を増していったようです。ちなみにブログ主は反日教育はないと主張しています。だって学校の授業で日本が統治していた時代なんてほとんどスルーですよ。特別熱心に教えるようなところじゃないし(だって、受験と関係ない…)韓国の教科書の特定の記述を「反日教育」だと考える歴史観を持つのは個人の自由ですし構いませんが、韓国に確かに存在する「反日感情」というやつは上の世代とか身近な人の影響なわけで(家族が一番多いですね。ボクもお爺さん世代の体験談とか聞くと嫌になってくるもんw)学校で教育しているからこうなるのだ。というのは妄想、というか、そうであってほしい、という願望だからね。そのほうが都合がいいし単純な話になるから…って、どこまで話を脱線させる気だよボクは。




前置きが長すぎたのですが、ヘタリアについて話しますと、ヘタリアというネット漫画の作者さんは、まあ、そもそもイタリアの軍隊が弱すぎるという話も、日本のネットでは結構ネタになっていた話のようだし、ネット上においての世界各国のイメージってものを上手く擬人化して萌えるキャラにしたというか、まあ、まともに読んでないので迂闊な評価はできませんが、人気があるということは、なかなかセンスのある方ではないかと思われます。ですけど韓国については、掘り下げが足りない…というより、単純に、ただのネタです。ボクもそう思いますが、韓国なんて登場しなくても構わないわけだし、どうでもいいとは思います。ですけど、韓国人としては、やっぱりこれは憂慮せざるを得ない。

韓国のキャラ設定ですけど、ただ、ネット上においての韓国のイメージを、そのまま借用しているわけですよね。ネットの住人には納得できそうなキャラ像です。「ニダー」と違って顔も美形ですし、バカではあるけど悪気のあるやつとしては描かれていない。だからニダーとは違うのだ。むしろ好意的に捉えている。と思われるかもしれませんけど、その根本にある「韓国のイメージ」というのは「ニダー」も、この「韓国」さんも同じわけで、昔の「嫌韓」の常識(今はネットの住人の常識かな)を引っ張り出してきていて、それをアレンジしてるだけで、(絵は好きですけど、設定においての)材料は同じじゃないですか。「韓国とはこういう国だ」というイメージがここまで肥大したからこそ、別に嫌韓でない人でも、ヘタリアでの韓国のキャラに違和感を感じない。むしろ「事実どおりに描かれている」と思う。これはなかなか恐ろしいことだと思いますよ。

ただのネット漫画だとスルーできますけれど、アニメでキッズステーションで放映となると、(まあ、主な視聴者は中学生以上の腐ryじゃなくて女性だろうと思われますが、子供が見る可能性もあるわけだし、韓国のオタクでない一般人からだと子供向けのアニメだと思われても仕方がないんですね)「このおかしな韓国のイメージが、アニメになって全国に送信され、子供にまで植え付けられるわけか」と、心配せざるをえないわけです。

まあ、ちょいオタクのボクからすると、オフィシャルサイトでスタッフを見たかぎりちゃんとした方々のようだし危険な橋は渡らないはずで、たとえば韓国をネタにする回があるとしても、日本に抱きついたりはするとしても、起源主張的な言動や日の丸を身につけるなどのことはしないんじゃないか…と思いたいんだけれど、それ以外(この作品において、というかオリジナルといえるニダーもそうだけど)韓国の個性なんてないわけだし…(笑)何もできなくなりますよね。(だから、やっぱり出さないほうがいいのかな?笑)

それが日本のネットでは常識化しているこの「韓国のイメージ」に免疫のない一般の韓国の人にはどう思われるか。(オタクでも、日本のネットとかを見ないなら免疫がないはずでしょ)なんなんだ、これは。と思うわけで、しかも子供向けチャンネル(らしい)でアニメとして放送ですよ。これは侮辱されてると思われても仕方がない。今の日本に定着してきている「韓国のイメージ」と、実際の韓国とは差がありすぎるんだから。それを(あんまり重要じゃないとしても、アニメ公式サイトで韓国の存在は確認できたので)アニメとしてみんなに見せる、ということはどうなんだろうか?と思われ、進んでは作者やアニメ製作社が極右的な思想の持ち主だと思われるわけだ。

実は日本のネットでは殆どこういう考えなんだけれども…ヘタリアで韓国が日の丸を身につける様などは、当時の朝鮮が日本の味方についておいて裏切った、(つまり日本の殖民支配を朝鮮が望んだ)という日本右翼の主張から基づくんだけど、それが極右の考えではなく、今の(ネットをやってるような)若い日本人は殆どそう思ってるんだ。などと知られた暁には、一般の全ての韓国人が日本嫌いになっちゃうからね。ここんところをフォローしていくと、作者と制作社が右翼なんだ。ということになるという、悲しい事態に…まあ、それは置いといて。

ボクとしては、韓国の見た目は好みなのに、(というかこういう髪型好きなんでイタリアも好きなのですが…ボクは男性ですしホモでもありませんが、そこはホラ、2次元ということで)こういう納得のいかないキャラ設定のせいで、萌えられないのが残念である。たぶん作者は適当に考えたんだろうし、作者が韓国という国をどう捉えるかは作者の自由なのだが、ネット上に肥大していった韓国のイメージを使ったキャラではなく、なにか斬新な、現実に沿った韓国だったらよかったかな。でも現実の韓国なんて日本で捉える手段はないし、日本のネットにおいてはこういう韓国しか存在しないことになっているから、仕方がないよね。

だから、ヘタリアのアニメ化で、あの「ひぐらしのなく頃に」のアニメを手がけた会社さんが、わざわざ韓国を登場させるということは、もしかすると偏った韓国像ではなく、その韓国象に毒されているはずの視聴者にカウンターパンチを食らわせるようなまったく新しい、現実的な韓国を描いてくれる!はずだと楽観的な妄想をしてみるがそんなはずはなく、原作つきのアニメ化で、レギュラーでもないどうでもいいネタキャラでそんな革新が行われるはずはなくて、逆にスタッフも偏った韓国像に毒されていて、「ニダー」の別バージョンでしかない韓国くんを描ききって「してやったり」みたいな気分に浸るのかもしれない…みたいな逆に悲観的すぎる妄想をしてみたりもして、ああ、まさかそんなはずもないけれど、いずれにしろ原作どおり描かれるとしたら絶望もとい失望だ。「失望したー!こんなのアニメ化する某社に失望したー!」となる。くそ、やはりひぐらしは原作とドラマCDだけが頼りか…!まあ実はアニメはミリしらでしか観てないんだけれど!(何を言っているんだ俺は!)

ということで、人気があるからって無闇にアニメ化するってどうなんだ。と。非常に心配です。昔、自分はニダーのこと好きだし、かわいいと思う。悪くないじゃないか。みたいなことを話していた方がいたけど、ニダーが悪意のある扱い方ではなく、可愛く愛嬌のあるキャラとして扱われるとしても、そこはやっぱりニダーなので、ニダーというキャラは、歪んだ常識からなるイメージに基づいたキャラなわけで、そのイメージの伝播に役立てているキャラなわけですから、どう扱われても好きにはなれません。ああ、ヘタリアの韓国も、見た目はいいのに…実に残念だ(だから何を言っているんだ俺は)

無断転載となりますし余計な誤解を招くかもしれませんが、(バレたらどうしよ)韓国のあるネチズンが、ヘタリアの韓国の設定を皮肉って描いた日本のイラストを掲載してみましょう。

― 無断転載だったため画像を削除します(2014.2.5)―
読み返すのも苦痛なので文章には手を加えません!(ぁ)


「これが日本だ」と本気で主張しているわけじゃなく、皮肉ギャグですからね。コギャル=日本というありえない設定で仕返ししてみた。(同じやり方で10倍返し?)みたいなつもりで描かれたようです。ところでこのコギャルは可愛いので、現実のコギャルはどうであれ、ボクはかなり萌えました。(少数派だけど、ボクみたいな人はいると思う)漫画でも可愛い描かれ方をされています。ここで、ボクは本気で「コギャル=日本」などとはまったく思っていませんが、それをコミックとして出版したりアニメ化などしたら、問題になっても仕方がない。ということぐらいはわかりますし、(まあ、コギャルだと丸っきりありえないから笑えるものの、ヘタリアの韓国の言動は、歴史観という敏感な問題が絡むからね!)何せ、日本のほうではニダー的なイメージを「これが韓国だ」と思っている人はずいぶん多いみたい。だから、よく「韓国は民度が低い」などと言われてますが、こういうところを比べてみると日本(のネットに書き込んでいる人々)のほうがバカばっかりに見えるんですよ。なんせ一面的な見方に浸っている人が多いというか。あくまでもネット限定でね。こっちでは、ネタはネタとして楽しむとしても、それを現実の領域まで拡大生産することはご法度だってことは共通の認識です。

とにかく、ボクの妄想どおり、画期的な韓国キャラがアニメにおいて(もしくは原作者の手によって)誕生しないかぎり、ヘタリアのアニメ化は、ボクにもいいことには思えない…ネット漫画なら内輪ウケ狙ってんだろうと思ってスルーできるけど、これは…そもそも原作のほうはもう描いてしまったんだし、今更手のひら返したように原作者が(日本でいうところの親韓派的な?)ネタをもってきて新しいキャラを構築するとなるとそれはそれで今までの読者に対する裏切り行為だし、何よりもヘタリアにおいて韓国などどうでもいい、ただのギャグキャラなので、頼みの綱はアニメ版だけだ。韓国の人もアニメに注目してるところで、日本のネットの主張とはまったく無縁な、韓国人にも受け入れられそうな韓国が出てきたりするとサプライズがあって面白そうだが、まあ、アニメだとさらに韓国などどうでもいいだろうし、たぶんアニメに出るなら十中八九、原作どおりに描かれるだろうからね。

だからどっちにしろ、韓国ではヘタリアは極右の嫌韓(的な見方から韓国をキャラ化した)アニメとして知らされ、これから韓国の一般人の日本に対する認識を悪くする要因の一つとして存在しつづけるかもしれない。ということを考えると、とても心配なわけだ。これは単純に気に入らないからってイチャもんつけてるわけじゃないのよ。原作者だって、いいセンスでネット漫画描いて、それが人気を得てアニメ化するなんて喜ばしいことのはずなのに、そういう汚名をかぶりたくはないはずだから。まあ、原作者が生粋の嫌韓派で、韓国とは断交したいみたいなことを思っている人なら、それはそれで「やった!」的なことのはずだろうけど、単にネットで知られる韓国についての事実を真に受けていて、でも韓国を悪く描くつもりはなくて、それで結果的にああいう「悪気はない性格だけど根本的な要素はニダーと変わらない」キャラになったのだと思うな。だから原作者がかわいそうだというか…ある意味原作者も肥大したこのイメージの被害者だともいえるわけです。韓国など単なる息抜きにネタとして描いただけだというのは明らかだから。アニメになるとは思わなかったろうね。

うにゃ、ここまで妄想長文乙。ウォン安すぎ+円高すぎで、コミックを取り寄せる気は起きず、ネットで見られる分をちらっと見ただけなんで、原作者の考えについて妄想するとか、そもそも無理な話である。日本のネットには韓国に対するこのような見方が広まって常識化していることを知らない韓国の一般人に、右翼的な考えを持つ漫画家の漫画が原作の右翼アニメ、みたいに思われるのは、とても残念なことだというか、会社としても原作者としても不本意なことではないだろうか。だからどうかボクの楽観的な妄想を実行してほしい・・・!といいたいのですが、どうやら韓国をカットするだけですみそうです。どうもありがとうございました。
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by no_tenki | 2009-01-14 02:59
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