デモは正当です。警察の鎮圧は不当ですが。

たとえば、ホワイトハウスの前でアメリカ市民らが平和的にデモを行うなら、
違法デモだといわれ、捕まるでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
この場合、警察は、市民が安全にデモを続けられるよう、保護すべきであって、
力で弾圧し、苦しませ、解散させる目的で配置されるべきではないんです。

青瓦台(韓国の大統領庁舎)に続く道は、交通の要地ではありません。だから、
さっさと交通の要地を通らせ、青瓦台が見えるところまで進ませたほうが、
他の市民の不便もなくなり、交通に支障をきたすこともなくなるんです。

私が初めてキャンドル集会を見に行った際、市民はまだソウル市庁広場で、
青瓦台に向かっての移動は始まっていない状態でしたが、すでに警察のバスで
光化門十字路は完全に塞がれ、信号の動作も消え、車の通行ができなくなっており、
中心街の交通機能が完全に停止していた。「これじゃ本末転倒ではないか」と思いました。









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誤植になってますがww 左の画像の下の青文字の、ソウル市庁前の広場で人々が集まり、自由に意見をいい、それから青瓦台前まで行進する。という、特になんでもないデモなわけですが、これに対し警察は、紫文字のところの超広い車道を完全に掌握し、(戦闘警察バスを何重にも張り巡らせ、物理的に道を防ぎます)その他にも、周り道のできる、あらゆる道を戦闘警察とバスや撒水車などを持って防いで待機します。

そうやって行進してくる市民を青瓦台へ向かわせないために防御するわけですが、本当に交通安全や市民の不便を考えて解散を呼びかけているのなら、市民がすばやく安全に移動できるよう、護衛してくれたほうが筋です。独裁国家じゃない以上、市民にそれぐらいの権利はあるはずです。しかし「失った10年を取り戻す」などといい、国を過去に逆戻りさせようとする今の政府には、とうてい望めない話のようです。

いずれにせよ、さっさと青瓦台へ向かい、上記の画像の中心の部分を抜けると、
もはや交通の要地ではないので、市街の交通に不便を来たすこともなくなりますし、
青瓦台の前で、思う存分、意見を披露し、集会を終え、早く家に帰れるわけですが、
(会社員や学生など様々な人がいますが、明日暇だから来てるわけじゃないんですよ)
その道を防ぎ、陣取っている警察こそが、道路交通法に違反していると、私は思いました。

青瓦台へ続くあらゆる道を防ぎ、「違法集会だ。市民に不便を与えている。解散せよ」という
警察の対応は筋が通っていません。言ってることは交通のためですが、やってることは
市民の弾圧であり、市民を弾圧するために、警察自らが交通を麻痺させているのです。



さて、その警察ですが、鎮圧の理由を作るために、市民を挑発しています。
生身の市民を盾で圧迫するし、「撒水砲は安全」などと非常識なことをいって、
規定では20メートル以上離れて、角度をつけて撃つべき撒水砲を、人の顔めがけて
近距離集中砲撃していたし、その他にも様々な方法で市民の怒りを誘い挑発しました。
市民を暴徒にすること。それで鎮圧と妨害の理由をつくること。それが彼らの狙いです。

しかし、これまでの集会で、市民は成熟な態度を貫きつづけ、
警察の暴力に怒りはするものの、暴力で返すことを拒否してきました。
恐ろしい現場で、挑発に乗らず、互いに励ましながら耐える彼らを見て、
私は何度も涙しそうになりました。
(ちなみに、涙もろいほうではありませんw)
(涙もろい人は号泣していましたよwwwww)

また、一方では、デモを諦め、解散する動きを見せた人までをも、だまし討ちで強制連行し、
逮捕の理由も述べず無理やり連れてっては、未成年までをも拘束して何日も取り調べをし、
「背後の勢力は誰だ」「黒幕は」「誰の差し金だ」と問い詰めたということです。ワロスwwww

つまり、警察の鎮圧には筋が通っていないため、
その筋を通すために、善良な市民を暴徒にするか、
背後に左派の陰謀をでっちあげようとしていたわけです。

このような卑劣なやり口と、まるで20年前のような政府の態度に怒った市民は、
「李明博はやめちゃえ」「暴力警察は下がれ」などを叫ぶようになっていますが、
警察が市民を怯えさせ、攻撃してくる中で、それすら叫ぶな。というのは酷な話。
それでも、あくまでも平和に。挑発に乗らない。という姿勢を市民は貫いているのです。

次々と参加する新しい勢力と、警察の暴力への反発の高まりにより、
どう様相が変わっていくかは、わからない。という心配はあります。
ですが、これまで頑張ってきた市民を、私は信じています。



これから、市街地での警察との対峙が長引くことで、
よくわかっていない人は、「デモのせいで車道が使えない」
などといい、早く捕まえてほしい。当たり前だ。などというかも知れません。

(すでにそういう人もいます) まあ、その道路を使うタクシーの運転手などが、
募金を集め、デモの参加者らに、夜食などを与え、応援していたりもしますが。

そもそも交通が混雑するのは警察の妨害のせいではありますが、
いずれにせよ、道が使えなくなり、印象の悪いデモになるなら、
青瓦台への行進はやめておいたほうが…という人もいます。

また、青瓦台の影すら見えないところで、殴られたり逮捕されたりしているんだし、
もし青瓦台に近づけば、発砲されるかも知れない。
といって、やめておこう。という人もいます。

私も市民と警察の対峙を何度も見ていますが、
撒水車や警察の投げるものなどの威嚇は、
現場で直に体験すると、とても怖いんです。
私だって怪我したくないし、自分の身を犠牲にするなんて、真っ平です。
だから、やめようって話も、わかります。まったく同じ気持ちではあります。

だけれども、私は、デモ隊への応援をやめません。
そして青瓦台へ向かおうとする人を、止めるつもりもありません。




政府は、人々が権力に邪魔されず、権力を怖がらず、
自由に行動し、自由に意見を言うことを、恐れています。

放っておくと、もっともっと、その声は大きくなるからです。
だから、その恐れを、弾圧という形で表しているのです。

「デモ隊が近づいてはいけない青瓦台」
「反対意見をいってもしょうがない政府」
として、権威として君臨していようとしてるのです

先日、ハンナラ党の議員は、市民に牛肉について質問されると、
「国会議員に生意気な口を聞くんじゃない」と怒り暴行を行いました。
市民の反発に怒っている、程度の低い議員が存在することが伺えます。

ほかの議員は、「大統領はガキの使いじゃあない。国民の要求に
いちいち応じていると、舐められてしまう」という旨のことをいう始末です。

ハンナラ党の議員がすべてそうではないでしょうが、
いかに現政権の程度が低いかが、わかるでしょうか。

しかし、それに比べ、市民はとても立派なのです。
彼らの弾圧に屈せず、彼らの手口にひっかからず、
頑張ってきたのです。私は韓国の市民を誇りに思います。

韓国なんて糞な国だから、さっさと日本とかに移住したい。
とか考えながら育った私は、この集会を通じて、初めて、
韓国にあるものを、誇りに思えるようになったのです。



現代的な市民と違い、いまだに過去の世を生きている、李明博と現政権。
彼らの目を覚まさせてあげるべきです。もし、諦めて圧力に屈すれば、
この国は20年前の、私が生まれる前の昔に、逆戻りなのです。

私は集会に参加していません。1回だけ参加しましたが、
撒水車と警察の投げてくるものに当るのが怖くて、
さっさと逃げてきました。しかし私よりも幼い子たちが、
撒水車が出ると笑って傘をさしたり雨具を着たりと…

ああ、私は、集会に参加していない自分が、とても恥ずかしい。

とりあえず、まとめ。

もともとは市民を守り、市民の便宜を図るべき警察が、
権力の意のままに、市民を黙殺する力として作用していること。
その行為が李明博と現政権の権威を、さらに失墜させていること。

それだけは、わかっていただきたいと思うところです。
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by no_tenki | 2008-06-03 20:47
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