韓国映画のタブーは親北と親日。その意味

朝鮮日報さんから、4月10日の報道。これこれ。この記事
アメリカの新聞で、パク監督を長くインタビューしたようです。
「親切なクムジャさん」のアメリカ公開に合わせてかな。
で、そこでこんなやり取りがあったわけです。引用です。

朴賛郁監督はこのインタビューで「『JSA』が初めて出た時、北朝鮮の人々を化け物ではなく人間として描いたため多くの人々がショックを受けた」と語った。そして「これは結果的に、映画の興行成功に役立った。しかし北朝鮮政権を賞賛することはできない。それは大変な物議をかもすかもしれないから」と説明している。






















「他のタブーは存在しないのか」というニューヨークタイムズマガジンの質問に、朴賛郁監督は「韓国では決して話せないことが1つある。日本の支配が韓国の助けになったとは話してはいけない。これは北朝鮮を称賛する映画よりさらに多大な敵対感を呼び起こす」と答えた。朴賛郁監督は「これはユダヤ人にホロコーストが存在しなかったと話すのとまったく同じ」と付け加えた。

引用終わり。今回はこれについて書こうと思います。
下で映画の話したし。(関係あんの?…ないか)












さて、「日本の支配が韓国の助けになったとは話してはいけない」と言う部分は
嫌韓が見れば大喜びで「ホラみろ。韓国は強制に反日をさせてるんだ」と
言いそうな嫌韓証拠になります。韓国と海外でも人気のある監督から言った事だから、
揺ぎ無い事実です。韓国が反日国家なのが、また証明されました。…冗談です!


ここでちょっと違うところからの報道も見てください。
Pak Chan-Uk 監督、 NYTが特筆大書と言う記事です。

ここではこんな事が書かれています。(また前・後略で一部引用)

パクチャヌク監督は韓国映画にとって禁忌が存在するかと言う質問に「韓国ではけして発言できないことがひとつある。日本の韓国支配が利益だったと言ってはならない。それは北韓を称える事よりもっと大きな攻撃を受けるはずだ。それはユダヤ人にホロコーストが存在しなかったと言うのと同じだからだ」と自分の考えを示した。

続けて植民地時代、韓国のエリートたちが鉄道副設や近代的教育、産業、そして効率的な政府を理由に日帝に協調した事を扱った小説や本はあるが、映画はまだない事を語った。

パクチャンヌク監督は自身の映画で暴力がどういう意味で使われるかと言う質問に「暴力はよくも悪くもコミュニケーションの一つの形を象徴している」と自分の映画に内包された暴力の意味を語った



小説や本はあるのに、
映画はこれと言った作品が作られてないようです。
これはどういう事か。


映画と言うのは「イメージの力」がとても強い、
パワーのある伝達手段です。
意図しても、しなくてもね。

だから映画作りには慎重にならざるを得ないのです。
あやうく北朝鮮賞賛にとられちゃマズいのと、同じように。



Naver知識 in で「イワンヨンは本当に売国奴なのでしょうか?」
「考えてみると、当時の状況のせいで仕方なくそうしたのだと思います」
と言う質問に対しこんな返事がなされていました。(1年前のですが)



2005年現在も、イワンヨンは売国奴であるべきです。
愛国志士たちが、なぜ抗日闘争をしたと思いますか。(中略)

親日派の苦悩を人間的に理解するのは可能です。だと言って
これを下手に美化するなら、考え無しに真似や正当化をし
自分の利益のためだけに国と民に損害を与えるような
人が多く出てくるようになるはずです。

好意的に考えるなら、彼らがいなくて皆が対抗ばかりしていたら
多くの民が武力で死に、王室までもがほとんど皆殺しにされ
国を奪われたかも知れないですね。王室は力をなくし切ってましたし。

それなら滅亡の危機から彼らが汚名に耐えながら民族の命を維持し、
事後に愛国志士たちがしぶとく闘争し民族の精気を示したと言えます。

もちろんもしもの歴史については誰もわからない事ではありますけどね。

つまり、もしも苦し紛れに仕方なくした事だとしても、
大韓民国と言う国が存在する以上、彼らは売国奴であるべきと言う事です。

親日派は綺麗に社会の主流から整理されるべきです。条約の当時の彼らも許せる
事ではないですが、その子孫が栄え社会を主導する事は大きい問題になります。

イワンヨンを理解すると評すれば彼らがもっと栄える悪影響が出ます。
開放からは長い年月が立ちましたが未だに進行形の思案です。




イワンヨンとは自分の国を売って富貴栄華の限りを尽くす人生を送った方で、
今の彼の子孫もまたすごいお金持ちで楽々暮らしています。親日派清算を
呼びかける人々の心もわからなくもない。私は昔の事はあまり興味ないが…



話が親日派の方々の話に脱線しちゃいましたが、
つまり、そんな理由で、植民地時代を評価する映画が出づらいのだと思います。
勘違いする人がいないとは限りませんからね。慎重にならざるを得ないでしょう。

私は全ての親日派を批難する気などは別に起きませんが、
同時代の全ての人がそうだったなら、今のこの国が存在しないのは事実。
それだけを思うと怖いとは思いますね。そして韓国という国に住んでその国で
自由に生きている以上、命をかけた独立闘士に少し敬意の念を抱いてみたり。

イワンヨンさんの事を美化するとしても、根本的な問題はあるわけです。
まあそんな事どうでもいいですけどね。(笑 また脱線してすみません)





何度も繰り返してるようですが、つまり映画はイメージの力が強すぎる
強力な作品であるため、どう伝わるか分からない。だからタブーもある。

だから北朝鮮の人々を憎めない人間として描写する映画を作る際も
ためらいが生じたのでしょう。つい最近まですごく仲が悪かったし。(今もか?)

「『JSA』が初めて出た時、北朝鮮の人々を化け物ではなく人間として描いたため多くの人々がショックを受けた」と言うのはそんな意味で、別に韓国社会の人が北朝鮮の人間は化け物だ(笑)と思うから驚いたって話じゃないです。

北と南、どっちの人間の都合も書いた作品は一杯あります。歴史ジャンルでは韓国で一番の力作と言える「太白山脈」と言う小説もそうだ。これは映画のレビューで、韓国では映画はあまり注目されず、本だけが今も売れ続けてるようですが…


ってまた脱線。脱線し続けるがこのブログのスタイル…!? ちょっと待って。


何だっけ。そうだ… …だから、昔からの韓国映画界を知っている人々の目から見て
驚きの好意的視線だったと。だから多くの人々がショックを受けたと言ってるわけ。
ちなみに海外向けに、記者の質問に対して分かりやすく答えてるせいか、
英語から韓国語に翻訳されたせいなのか、大げさな返事にも感じられます。
「ショックを受けた」のはそうだろうけど、慣れてなくて新鮮だった、って程だし、
さっきリンクした太白山脈の映画も、見てないが原作は北の人は同じ人間だし。

だからショックを受ける人が多いかも知れないけど、私は普通だと感じるわけ。
多くの人がそれが普通だと感じたと思う。普通をやってくれたから興行成功したのかな。



「日本の支配が韓国の助けになったとは話してはいけない」と言うのも似たような話。
確かに、北を好意的に描写するより、もっと敏感な事柄なのだろうと思う。

でもパク監督は、タブーに挑戦する監督という印象を受けるから、
もしかすろと、そういう話題を扱った映画を作るかも知れないね(笑)
タブーに挑戦するだけのために、わざわざ作るべきとは思えないけどね。
小説や本を読めば十分だと思うし、映画は企画も製作も大変だろうから。

そんな映画が出れば、嫌韓の人は「親日映画が出た」と喜ぶかも知れないのに。(笑)
でもそれって、「親日」と言う事になるのかな?親日を正当化させる可能性があると言う
点ではそうかも知れないけど、ただ歴史の多面性を扱った映画に過ぎないじゃないか。

パク監督も それを親日だとは言ってないが…






つまりこんな敏感で深い事情のある話に、たやすく「韓国映画のタブーは親北と親日」
と言うタイトルをつけてくださる、朝鮮日報さんの繊細さと思慮深さに、徐々に好感を
持つようになってくる今日このごろです。(冗談です。なんか逆に言ってみたかった。)

知れば知るほど朝鮮日報さまのこういうところが嫌いになるのは仕様ですか?Oh no。
そういえば朝鮮日報は「日本人が小憎らしい」を「日本人が憎い」に訳して
嫌韓の方のウケをとっていましたね?すごい手際のよい新聞社だなぁ。くそ。まあ、
こういうところはたまたま目につくだけだと思いたいですし、普段は新聞見ないので何とも。

でも最近、知識 in で見た、「これから新聞見たいけど、どれがいいですか」と言う
中2の人の質問に、「うちの国の新聞は大きく分けて朝鮮、中央、東亜で代表される
保守新聞と、ハンギョレで代表される進歩新聞で分ける事ができます。私は個人的に
朝中東の視覚と編集方向にすごく否定的な立場なので全的にハンギョレ新聞をお勧めしたい
ですが、私の判断よりも本人が直接比較し、決定する事をお勧めします…」と答えた人。

その人に激しく同意したくなってくると言うか…いや、私のように単純に気分の理由じゃなく、
もっと深いところでの理由があるはずと思いますけどねw新聞見ないので何とも。(2回め)




結論、親日がどうの、親日認定がどうの言って本質がわからない嫌韓ならともかく、
こういう作品作りの話に、親北や親日と言う説明がましいタイトルをつける事は、
新聞社の編集方針のせいであって、私が嫌いな「説明しすぎる翻訳」または
「翻訳者の主観が強い翻訳」とも似ているところがあるので、なんとなく
気に入らなくて仕方がない。いやはや、外国語を翻訳するのと、
新聞を編集するのはまったく違うことだって、わかってますけれども。


どうでもいい事で愚痴をこぼしてるようで、すみませんw
でも気に入らないのは気に入らないんですもん。ぷんぷん!

…そんな冷たい目で私を見るな。



まあ朝鮮日報というのも、この世に偏見があったほうが
利益を得ていきやすい勢力の一人なのではないか?と言う
今の私の気分に根拠する陰謀論を語るのはやめて置きましょうw
たまたま私の気にいらない記事を見たからと言って、悪く言っちゃダメかも。

と言う事をこのブログで私の「友人」とされてる子に相談してみたら、
「朝鮮日報は日帝時代には親日行為、軍部独裁時代には軍部を賛美、
いわゆる既得権に媚を売る事が仕事だったので色んな批難をされて来て、
事実を歪曲する報道が多いのも問題さ。ここで情報を集めてみてね」
朝鮮日報アンチサイトの一つのURLを教えてくれました。。…サンキュー?w

いきなりこういうの見せられても理解できないが、それらしいのそのまま訳してみる。
「朝鮮日報の親日を罪じゃなくするための朝鮮日報の印象作り作業が存在する事こそが
民間の親日に対する怒りを証明する。極右勢力が支配したため消えなかった"強迫的
民族主義"が彼ら自ら親日勢力である事を暴露できなくしてしまったのだ。したがって
この葛藤構図を解決するためには表と裏が違う二つの戦略を行使するしかなかった。
一つは"朝鮮日報が民族紙"だと絶え間なく嘘を言い続けることだ。彼らは会外報の
「読者との対話」で緻密な検証がなされていない論文を引用し、自らを弁護した。
二つは挑戦日報に従う知識人を通じて"親日の何が悪いか"パターンの力の論理を
肯定する思考を絶え間なく流布することだった。」 …ふむふむ。なるほどね…?

って私はただ適当な仕事ぶりが気に入らないだけだから難しい事はちょっとww





…新聞に対する愚痴に落ち着いてしまいそうですがw

誤解されそうで付け加えるなら、私はパク監督に対しては

愚痴はぜんぜんないですよ。オールドボイは面白かったです。

オールドボイのように後味の悪い映画は見たことないので、

おすすめはできませんけど… なぜかまた見たい気がするな。


ダラダラした話を長々と書いてしまったお詫びに、漫画でも。







(以上は「チュリニン」と言う、某スポーツ新聞の連載作から)


この映画の後味の悪さのために、このようなマンガは、
ずいぶん救いになったのではないかと、思われますね。
怖い映画や猟奇的な映画(猟奇的な彼女の話じゃなく、
マジで猟奇的な映画)が大丈夫な方なら、見てみて下さい。

面白いのは確かですよ。…ボイじゃなくボーイでしたか。→オールド・ボーイ
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by no_tenki | 2006-04-15 10:13
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