あらしのよるに。アニメの話
「あらしのよるに」が韓国で上映してる。(らしい)
らしいと言うのは、もう終わったのかな~とか思ってたら、
今日まだやってると聞いたので・・・でもそろそろ終わるかな。

去年、偶然日本のネットで見て「ともだちなのに、おいしそう」って
キャッチフレーズが印象に残って、見たいと思った。今年になり、
2月に韓国で上映されると、1月に聞いたので、待ち構えていた。
友達の都合で初日には見れなかったが三日目ぐらいに見た。

難点だったのは、朝からずっと吹き替え上映ばかりで、
夜の8時50分からの3回の上映だけが字幕版だった事。
と言うのは私の行きつけの映画館の場合。ソウルで一番名の知れた映画館のひとつ。
近所の小さな映画館なんかクレジットなどで苦い思い出があるので眼中に入ってなかった。

しかし後から調べてみると字幕上映はソウルでは1~2箇所でしかやってなくて、
ほとんど葺き替え上映ばかりだったようだ。しかも私が見たMEGABOXでも最初の
1週間しか字幕上映はしなくて、吹き替え上映も2週目で終わるとか終わらないとか・・・












ジブリの新作とかなら、韓国にも、特にアニメ好きじゃない一般観客の
ファン層が形成されているので、広報を気にしなくても見るだろうが、
この作品はそういうのと違って、韓国の観客の興味を引けない可能性が大きい。
日本でヒットしたらしいけど、どうであれ、ぶっちゃけ韓国では誰も知らないのだ。

なぜ日本でヒットしたかと言うと、私が興味を感じたキャッチフレーズの裏にある、
自分の価値観を問いかけられるような、考えさせられる内容もあるんじゃないかな?
みたいなのがあると思う。日本の方の公式サイトでのアンケートがそれを現してて、
「この映画に盛り込まれてるテーマはいいな。一度みたいな」と思ったものだ。



しかし韓国の方の公式サイトはどうだろ。見た人に先着順抽選で子供が好きな
ポケモンのカードやデジモン関連商品やなんたらゲーム機あげます。と言うのだけ。

公開前には、ガブとメイの着ぐるみのイベントがあって子供に人気だったらしいが、
子供に見てもらうのは、いい。大人でも子供でも楽しめる作品が一番すばらしい。しかし、
子供以外の方は、まったく考えられていないのだ。子供以外には、何もアピールしてない。

新聞の映画紹介の欄には、(購読してないので後でネットで検索したわけだが)
純粋な童心がどうとか、私が興味を感じた物には全然触れてない的外れな紹介文だけで。
上映もほとんど吹き替えだけの上映・・・つまり完全に子供をターゲットに絞ったわけである。




千と千尋、ハウル、いずれも韓国で大ヒットした。
それらも公式サイトは子供向けっぽかった。しかし、
わざわざ大人が見に行き、もちろん子供も一杯見たが、
子供と大人がシナジー効果でヒットしたと言うか、いや、
両方を区別するのは無意味だと言った方がいいだろ。
別に、輸入社で「これは大人でも楽しめますよ~」とか言ったわけじゃないが、
スタジオジブリの作品なので、当然楽しめるだろう、と思い、中学生以上~成年までが
勝手に見た。それらの「子供じゃない層」の存在が無ければ絶対に興行はありえない。

ジブリなどのネームバリューがあるところの作品なら輸入会社が
攻撃的に有効な広報戦略を考えなくても、輸入して上映するだけで
勝手に一杯見に来てくれる。口コミでどんどん見に来てくれる。

しかし聞いた事の無い作品のポスターを見ただけなら、どうだろ。

知らない、子供向けっぽいアニメを、わざわざ見ようと思う人は少ない。
「日本にはアニメが多いし、その中の一つだな。子供用だな」そんな印象だろう。
その映画の素晴らしい点を、分かる(子供じゃない)人に伝えなくちゃ行けないのに、
肝心のテーマさえ伝わって来ない。「友達がなんか美味そうに見える」とか書いてるが
ギャグにしか思えない雰囲気で・・・ ・・・なんか延々と文句ばかり言ってる気が(笑)



せっかく輸入したのに、子供に何か見せよ~と思った親と、
何も知らない子供だけが見てわいわいするのはもったいない。
ちゃんと、作品の中身に波長が合う、分かる人が見て欲しいんだ。

この映画が某映画館で一週間で字幕上映終了、2週間目で完全終了、と言う
ニュースを取り上げ、有名な韓国の漫画ブロガーさんが、自身ありげに言った。
「やっぱり韓国では、ジブリなどのメジャーな製作社でないと、
 観客は見向きもしない。と言う事が証明されたわけです」

違う。それは違うよ。
輸入社が馬鹿だからなんだ。広報が出来てないからだよ。
一般のニーズというのはそんなもので、広報してくれないと分からないよ。
子供にやさしい感じがするだけで、羊と狼が可愛く見えるだけで、
観客の気を引くキーワードが、何も伝わって来ないじゃないか。

これでは誰も見向きしなくて当然だし、子供をターゲットに絞る広報なんて
稼ぎたくないための戦略か、それとも、時代錯誤すぎる戦略でしかない。




と、わざわざ私が言わなくても、
韓国では「漫画・アニメは子供用」と言う認識が根強くて、それが問題だと、
愚痴をこぼす人が多いのですね。

ちょうど今日、飲み会で知り合いが「あらしのよるにが見たい」というので
「まだやってるの」「字幕で見たいのにどこでもやってない」とか言って、
「韓国はアニメは子供が見るもんだと思ってるのが問題。この国は駄目だ」
とか言ってる。私に言わせれば「観客はちゃんと大人でアニメを楽しめてる。
ただ、輸入社の広報がたまたま、そんな問題のある広報だったのが問題」
と、簡単に世の中を投げ捨てるな~と言い返しはしますが、やっぱり私も、

こういう観客を手放してしまってる戦略(と言うか、何も考えてないだろ)は大問題、
アニメの広報の仕方が分かってない、韓国の会社は大馬鹿者。と言い切ってやろう。
と言うか、好きな作品が正当な評価を得られないのが悔しいのだ!
それは広報のせい!極端に言えば韓国がダメせいなのだ!
私がもし中学生なら、ここで簡単に「韓国はダメだ~~日本はああなのに~~」
で落ち着くだろ。盲目的に「韓国はダメ。日本が羨ましい」と言う主張ばかり広げる
子供らがネットで問題視されてるけど、根拠がまったく無いわけではないぞw




話を戻して・・・

別に子供用アニメばかりじゃなくて、むかし「人狼」が公開された事があるけど・・・
まあ、見事に滑ったわけですが・・・ マイナーな作品だしそれは当然だけど、
字幕が本当にダメだった・・・一見、誤訳がないように見えるけど酷く親切な字幕で・・・
どれだけ親切かと言うと、「もしもの時のために保険をかけといた」と言う台詞が
「もしもの時のために~~をしておいた」と丁寧に詳細が説明されてるのだ。
何をしたのかは、物語の最後で明らかになる!そこまで保険とは何か?と
ハラハラさせられるのが、元の脚本なのだ。しかし字幕で説明してしまい、
見事に複線を潰し、ハラハラをなくしてしまった。すごい力技だ。と言うか
保険と言う表現の意味が、わからなかったのだろうか?これの翻訳者は。
字幕でネタばれされたと言うのに気づかない観客に囲まれ、映画館の中で
叫びたくなったのを覚えてる。中学生の私は怒りに燃えていた。若かったな・・・(笑)

あとで公式サイトを見たら翻訳した人が徹夜しながら、がんばって翻訳したとか
書いてあった(本当だ)くあーーー!!むかつく!!自分なりには一生懸命やったが
一生懸命やりすぎて余計に完璧な字幕になってしまったんだな。原作を超越する程に。



話が脱線したのでここで終えます。(これパターン化してる気が・・・)
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by no_tenki | 2006-02-26 03:13
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