嫌日流とキムソンモ
こんなニュースがありました →[記事1]キムソンモ、嫌日流を描く?
韓国ではほとんどの人がスルーと言うか、私ももう、忘れてましたが(笑)
本当にちゃんと出るようです。→[記事2]日本出版社が嫌日流に興味を示す
今日はキムソンモさんの話でもしましょう。知らなくていい事ですが(爆)

キムソンモさんは、漫画工場長、キム画伯など、数々のあだ名を持っています
そして韓国のネチズンのお笑い好きの間ではもっとも有名なメニューでもあります。
漫画を読まない人でも知ってる人は知ってたりもする、キムソンモとはどんな人物?















キムソンモさんが初連載したのは韓国のIQジャンプで、魔界大戦という週間連載作です。
(と思ってたけど調べたらその前に連載作が1個ありました。4冊完結。今回は省略)

e0068202_0312438.jpg
実は持っていた魔界大戦↑(あれ?4巻どこいった?失くしたのか;)
レンタル屋のを譲ってもらったわけで、今時これをお金だして買う人は
いないと思いますので、一応レア?恥ずかしげもなく譲ってもらいました(笑)

魔界大戦。これを連載している時、すでにキムソンモならではの台詞とか場面とかは
たっぷりと見れて楽しいのですが、一応これはまともな週間連載作品なので、
今のキムソンモの名声(?)を知るためにはあまり参考になる作品ではありません。

e0068202_0445781.jpg
↑ドラゴンボールの気を溜めるような動作をしながら「パワー極!」と言ってる。
「パワー極」って何ですか!?唐突に有り得ない台詞が。意味は伝わってくるが…(笑)
「力の集中!パワーの極大化!」と言う台詞もあります(かなり好きですw)

そして主人公のデリューが何度もパワーアップ変身をするのもドラゴンボールに似てます。
しかし、DBのパクリと思わないで!どこかの漫画で見たようなモノは他にもあります・・・
・・・いやそんな問題じゃなくて、この漫画、台詞や展開に個性が溢れすぎてそういう
細かい演出を突っ込むにも他にすごいのが多すぎて気にならない程なのだ(爆)

話し始めると長すぎるのでこれは省略・・・・・・・

キムソンモさんは、魔界大戦の連載を終えて、やがて、
色んな連載無しでの即単行本化漫画を作るようになります。
そして帰って来たキムソンモさんは、すごい超変身を遂げたのだった・・・

一言で言うと「質より量」です。
韓国漫画界は、レンタル屋の流行で、超ヒット作でない限り、
あまり漫画が売れない→漫画家が稼げないと言うピンチに陥ってました
そこで彗星のように現れ韓国漫画界を救った・・・わけじゃなく
そこを逆に利用し、キム画伯様はそれで世間に認知されるようになります。
読者があればレンタル屋で一定量は入庫してくれると踏み、
「とにかく冊数を伸ばして稼ぐ」戦略(?)に出たのです。


キムソンモの代表作になっちゃった、ラッキーチャンからしてすごい。
最初から「100冊描く」と宣言しているところがすごい。

実際は87冊で止まってしまったけど、ラッキーチャンだけでなく、
この時期に「新魔界大戦」「快剣」「チェインファック」などなど
色んな作品の単行本を出している。全ての作品を入庫するレンタル屋はないけど、
「魔界大戦の続編か」「あの作家の新作か」とかの理由で結構入庫されて、
読む人がいれば続刊も入庫するようになる。つまり下手な鉄砲も数で押し通せば当たる。
これはレンタル屋としてはむしろ嬉しい事かも知れない。フェイスは1週間に4冊とも
一日に1冊とも、(何せこの時期に300冊は製作)ほら、漫画工場長のあだ名を獲得!


↓前作をまじめに好きだった数少ないファンなら目を背けたい事必至な内容の、迷作。
e0068202_1492097.jpg
↑「新魔界」だけでこれだけありますよ。全32冊ですよ奥さん・・・(右に積んだ快剣は12冊)
 ちなみに、キムソンモの単行本をわざわざ持っていたい、買いたいと思う人は皆無で、
 業者でない限り殆どいないと思って下さい(私はこれをネタにモノ好きと罵られてますw)

もちろん執筆もとい生産にかかるコストはできるだけ抑えていて、連載作もそんなに
上手い漫画では無かったのですが、この体制で出た作品は全て絵が下手すぎて
カット分割が大胆過ぎるというか左右2ページが1カットのような構図の乱発でした。
それもしっかり描きこまれたわけじゃなく、特に意味も無く重要な場面でもないのに無駄に
カットを大きくしたり台詞と背景だけだったり。(ちゃんと描いたカットは作画ミスを連発)

少なくとも「いい漫画を作る気がない」と受け止められる事必至でした。
こんな漫画作りの姿勢が、認められるわけには行きません。
キムソンモの作品の数々のとんでも場面がスキャンされ、
ネットでキムソンモに対する猛非難が始まります。
(何年前の事だったかは正確に覚えてません)

まあ、今でも定説なんですが、(ぇ)
「漫画界に巣食う寄生虫」
「金のためだけに漫画を作ってる」
「普通の漫画家の名誉まで傷つけてる」
「いい漫画を作る努力が馬鹿らしくなってくる」
と言う指摘がネットで見られます。ラッキーチャンなどで登場人物の顔が似ている事から、
「ハンコを押して漫画を作ってる」と言う冗談がネットでブレークして、
「ハンコ漫画家」のタイトルも見事に獲得!「画伯」と呼ばれるのもこの時期から。
アシは100人に達するとも噂される。(今は精鋭だけの30人未満が定説に)

この時期のキムソンモ漫画、特にラッキーチャンは、
日本式で言えば正真正銘の「ネタ漫画」で、
こういうのが好きな人にはたまらないかも知れません。(倫理的なところを除けばw)

後には、
「つまらないギャグ漫画よりキムソンモの意図しないギャグの方が面白い」
とか、
「キムソンモが悪いというより韓国漫画市場が劣悪なのが元々原因」
とか、
「実際に読んでみたら、言われているほど酷くなかった」
とかで、
「こういう漫画家がいてもいいじゃないか」ってムードになります。

ネットにファンクラブが作られる、99%がファンを装った叩きでしたが、
そこで活動してるうちに、次第にキムソンモ好きになって、今はそこにアンチはいないw
しかもキムソンモさんはそういうのに拒否感が無くて、むしろそのファンクラブを公式認定して
ファンミーティングを開いたり。最初は「なに冗談をマジにしてんだが」て言う人々でしたが
次第にキムソンモを悪く言わなくなってくるwただネタを楽しむだけの人々になるのでした。

キムソンモ画伯様はあくまでも「こういうスタイルもあると思って頂きたい」とのような姿勢で、
「私も私なりにいい漫画を作ろうと努力している」とかのコメントをも。「そんなわけない」と
誰もがつっこみそうですが、この人の天然なわざとなら天才としか言えない独特な台詞と
変な展開の競演を見れば、「本気で言ってるんじゃないか」という説得力が感じられる。

究極の天然ネタ漫画家として認められつつあるのだった。(と言うのも相当前の話)



それでも、やっぱり
「キムソンモの漫画は数が多くてスペースがない。取り扱わない事にしてる」
みたいなレンタル屋も結構できてくる。やっぱりキムソンモのイメージは悪くなってる。



そんな時、少年漫画ではもうダメだと察したのか。
キムソンモ画伯様は新しい市場を開拓します。

ラッキーチャンにつぐ新しい代表作、「Dae-Terl」がそれです。
カタカナで書けばデトルに近いでしょうか?器械翻訳じゃ大毛になってしまう奴です。

キムソンモ画伯様は成人漫画(日本だと成年漫画ですが、エロ物の事ではありません)
市場をも開拓し始めていました。そこで何個か作品を発表している時点でした。

そこで、キムソンモ画伯様が「スポーツ新聞紙上で成人劇画を連載する」との朗報が。
「新聞をどんな紙くずにしてしまう気だ」と心配されましたが、みなが期待して待ってましたw

それで大毛(違うけど大毛にしとくw)はもちろん大ブレイク。
新聞のサイト漫画至上ではもっとも多い接続率を誇ったのでは?

この漫画のすごいところは何と言ってもまずは絵が下手じゃないところ。
イメージ払拭のための大事業ですから、同時に出している数々の単行本と比較して
天と地の開きがある絵のレベルの差を見せ付けられます。ラッキーチャンを期待した
アンチファンたちは唖然としたでしょう。絵の上手いアシに描かせたと言われます
(ちなみにキムソンモの作品は同時期の作品でも絵柄やタッチが別人のものです)

しかしやっぱりキムソンモならではのへんな台詞や展開は絶え間なく供給されて、
キムソンモならではの勝手な展開で、先が読めない上、笑えるネタがほぼ毎日見つかる…
私の友達は「毎日あれが更新される時間になればクリック連打しないといられない
禁断症状が起こっている」と言い、(たぶん冗談だと思うがw)次の展開を予想していた物です

たぶん今のキムソンモのイメージはこの作品とラッキーチャンが作っていると思います。
マシな作品な大毛と、それでも見られるとんでもなさが展開されているラッキーチャン。
100冊描くと言ったのは当時は有名で、「なんたらかんたらで100冊はやめます」との
作者の弁(これがラッキーチャンの終わり方)は他の漫画でパロディもされています。

今は2003年はキムソンモ叩きが流行ったキムソンモファンクラブのサイトも
キムソンモ画伯様を本気で応援している本当のファンクラブになっていて、
別の掲示板サイトとかでは昔の作品の面白いところが絶え間なく発掘されてるので
そこで叩かれたりネタにされたり…私が見るに、それを見て怒った人も次第に
キムソンモ好きになるものと思いますが…(実際、「最初は怒りを感じたけど
笑ってる間に忘れてしまった」と言う人が多すぎる)



つまり、マシな作品も下手すぎな作品も一杯あるけど、
キムソンモの最大特徴は、表の漫画出版界で屈指の記録を持っている事。
「実は知られてないだけで数で押し通した漫画家は他にもいる」と言う人もいるけど
一般の目に触れたのはキムソンモが初めてだし。何年か前の計算で300冊以上。
最近の数えで700冊越えてます。いずれ1000冊超えるでしょう。しかし全盛期…
と言うか少年漫画時代のファンの方々から見れば全盛期ですがその時期のような
無茶はもうしなくなっていて、一週間に2冊とかの大人しめのフェースで、
作品のクォリティーも安定していると言われています。(内容は暴力が売りで問題だけど;)

まあ私のようにキムソンモ好き(真面目な理由ではないけど;)になってしまった
人も一杯いて、好きな人にはカルト的な人気を誇っていますが、嫌いな人は大嫌いな存在
(特に韓国漫画界を真面目に心配してると;)。一般の認識はやっぱ「工場漫画家」でしょう。




最近Naverの知識Inで「キムソンモの魔界対戦はなぜパクリが発覚しませんでしたか?」
と言う題の質問があって、「これはあれと似ていて、あれはそれともろに同じ」と真面目に
指摘してましたか、寄せられた返事は
「誰も興味を持たなかったから流されたのではないでしょうか?」
「そんな漫画どうでもいいからスルーされたのでは」とかの返事だけ…
私が思うに魔界大戦はそこそこ人気あっただろうと思うのですけど…
(純粋に燃えるところもあるし)今の名声とは比べ物になりませんからねw

この記事1の、「お金を儲けるためのマンガではないです」と断ってるところとか、
記事2で「嫌日類は私が一番遅く製作する作品になるはずです」と言うところとか、
もうたまらないと言うか…まあ、まともな人はやめろと懇願するかスルーしてますがw

ちなみに「キムソンモが嫌日流を描けばどうか」と言われ描くのだと言ってますが
それはもちろん嫌韓流を穏便にスルーしたい人々が笑いのネタに「嫌日流を
キムソンモが描けばいいじゃないか」とか言ってたわけ。それがわからないのか!
とますます天然ネタ漫画家のイメージが増したような…でも意外とやればやる人かも
知れないし「大毛」の例もあるから、期待していいのかも; まあ心配と期待と半分ですね…

一番感動したのは、「30代の若い歳で、言論から<画伯>と称されたのは、
(それがあだ名だとしても)キム画伯様が最初ではないでしょうか」と言う、
キムソンモファンクラブの管理者の方のコメントです。そういえばそうだw


やっぱりキムソンモ画伯様は終わってない。キムソンモ画伯様ならまだまだやってくれる!
おっと、誤解されそうだw悪意は全然なくて、もう大好きな作家ですよ。(大丈夫なのか?;)

今日はここまでにしますが、今度暇があれば、
ラッキーチャンと大毛の名場面でも紹介しましょうかね。
(韓国の漫画好きさんからのやめろって懇願が聞こえてくるようなw)


最後に、今知識inで見つけた、「キムソンモ漫画を見てわけわからなくなった人」の質問に
対する返事が印象的だったので、それを引用しながら終わる事に。原文はここをクリック


そうです

キムソンモ氏が今まで描いた漫画本数だけ

千冊超えてます

キャラ作りや名前全部同じです

成人物は微妙に違うけど

コミック物(魔界大戦シリーズやラッキーチャンなど・・・)

は似たようなもんですね;

詳しく知らないけど

ガンゴンマの名前とキャラが気に入ったようですね

出ないとあれだけ使えないし^^

そしてキムソンモ氏が何度も半ページ全ページでカット使うのを紙の無駄使いと言いましたね?

あれわざとやってるんですよ

前にインタビュー内容を見ましたが

本をそんなふうにして多くの批判を受けている。どう思うか?

と言ったら

わざとやったんだと言ってました

当時の漫画レンタル屋の増加で

漫画家たちは苦しくなったんですって

それで本レンタル屋ざまぁみろて感じで

わざとそう描いたって言ってました

なぜならそう描いた方が本が早く出て

そしたらレンタル屋で本を買いますから・・・

どうせ自分の本はレンタルされるだけだから

レンタル屋に自分の本をできるだけ買わせようとする意図だったんですって~

でも最近は成人物しか描きませんけど

近頃はそこまで無茶に描いてはいませんよ~

昔とは違う姿 ^^






「レンタル屋批判だった」と言うのはどうも奇麗事の後からつけた弁解の気がしますが、
これが一般的に知られているキムソンモと言う作家への中立的なイメージなのでしょう。

キムソンモの少年漫画時代の作品は内容がわかりやすい上はやく読めるので
まだ漫画を読み始めたばかりの人には受けがよかったかと思います。(悪名が高まる前は)

この時代があったから、今のように自分の出版社を持ち、以前より大人しめな作品が描ける。
漫画家は創作家、芸術家であるべきと思いますが、それでもビジネスではありますから、
資本主義社会では有り得る事かも知れません。そういう意味で彼は大成功した漫画家です。
[PR]
by no_tenki | 2006-01-23 09:57
<< ドクトは日本領土。悪口言った人... 荒らしの裏側 >>