ノムヒョンのジレンマ (2/2)


前の記事の続き。てきとーに読み流してください。
オレの翻訳の適当さと考えを晒すがの目的なので。











4-2.'ノムヒョンのジレンマ'の中のメカニズム経済学理論


ノムヒョン大統領がいかなる選択をしても、検察は自分が望む結果を得られます。つまりノムヒョン大統領の道徳性と清廉さという看板をボロボロにすることです。拘束をしようが、法的に処罰を受けようが、それは重要ではありません。重要なのは、一生を道徳を武器にしてきたノムヒョンを'道徳的に'殺すことでした。

私は検察に尊敬を禁じえません。'大統領の周りの人々が賄賂を受け取った'という事実(fact)から'周りの人々ではなく大統領本人を起訴する'という行動(Action)ひとつで検察が望む最上の結果を得られました。

'メカニズムを助成し(市場)参加者がどんな選択をしても最善の結果を得させる'ということ。
これは2007年ノーベル経済学賞を受賞したエリック・マスキン教授の'メカニズム経済学理論'です。

映画ビューティフルマインドで有名なジョーン・ナッシュのゲーム理論(やはりノーベル経済学を受賞、囚人のジレンマが有名)をさらに発展させた最新経済学理論です。

メカニズム経済学の真の怖さは、過去に幾多の経済理論が、市場参加者が'合理的な選択をしたとき'に出る結果を説明していることに反し、メカニズム経済学では市場参加者が選択することが合理的であれ非合理的であれ、その選択による結果は常に最善になります。

聖書に出る話でしたっけ。二人の子供にケーキを公平に分け与えるには、一人の子供がケーキを切り、もう一人の子供は切ったケーキへの選択権を与えればいいというのがメカニズム経済学の基礎です。この場合、ある子供が非合理的か善なる心をもっていてケーキを不公平に切ったり、より小さく切られたケーキを選んだりしても、その結果は常に二人の子供を満足させます。たとえ二人の子供がどちらも非合理的な(利他的な)選択をする場合も、結果は常に子供たちの期待を裏切りません。

検察は基礎対象者を変える行為
だけでノムヒョンを自分たちの勝利のメカニズムの中に追い込みました。
ノムヒョンをジレンマに陥らせることで、ノムヒョンがどんな選択をしようが、自分たちに利益だけを与えるという残酷なメカニズムを作った検察に対し、尊敬を禁じえません。

このようなジレンマの中で、ノムヒョン大統領はかなりのストレスを受けたことでしょう。ノムヒョン大統領は本人への自負心と誇りに満ちていた人で、彼は常に自分が合理的だと考えていたはずです。しかし検察が作ったこの勝利のメカニズムに陥ると、彼はどの選択も合理的ではないという結論にたどり着きます。

このような苦悩の末、彼は結局、自殺を選びます。
しかし、彼が選んだこの自殺が、検察が作った'完璧に近いメカニズム'を破る選択になってしまいました。

上述のケーキの例で、親が作った完璧な公平のメカニズムを破る方法はなんでしょうか?子供は親が与えた選択権をそもそも行使しないか、いっそケーキを食べないと言い出すか、ケーキを地面に投げてしまうか(恐ろしい話ですが)ほかの子供を消えさせるか、自分自身が消えればメカニズムは破られます。そもそも目的(二人の子供に公平にケーキを分け与える)を持って作ったメカニズムが、これ以上その目的のために作動しないことになりますから。

彼が選んだ自殺の結果、検察はこれ以上ノムヒョン一家を圧迫することができなくなり、ノムヒョンの道徳性に傷をつけることもできなくなりました。ノムヒョン一家の不正は永遠に疑惑として残り、裁判で判決が確定することがなくなったので、ノムヒョンが賄賂を受け取ったか、それを放置したか、もしくはその事実を知りえたはずだという包括的賄賂罪の適用は主張できなくなりました。さらにノムヒョンが道徳的に罪人になる可能性も完全に消えました。また、家族が起訴される可能性も消えました。

逆説的ですが、ノムヒョンは極端な選択により、彼のすべてを守ったのです。


しかし、その選択を国民の誰もが喜んでいません。
むしろ悲しみます。哀悼します。嗚咽します。





5.検察が責任を負わなければならない理由

法律には簡単ですが絶対的な原則があります。

'過ちを犯した者が、その過ちに対する処罰を受ける。'

この命題は簡単ですが多くの内容を込めています。まず、過ちがあったなら、それが過ちなのか、そうでないかを判断すべきです。また、その過ちを主体的に行った人か、それとも直接・間接的にかかわった人か、または無関係な人かを考えなければなりません。最後に、その行為にふさわしい処罰を下すべきです。

今回の事件で、検察はいろいろと理解できない行動をしています。

一つ、100%起訴+処罰できるグォンヤンスク、ノゴンホ、ノゾンヨンではなく、不確かなノムヒョンを被疑者にしたこと。(過ちを犯した者の選択)

二つ、100%立証可能な確かな過ちを立証しようとせず、むしろ立証が難しく、その結果も不確かなノムヒョンの嫌疑を立証しようとしたこと(過ちの立証)

三つ、150%理解できる不法資金収受などなど、一般的な罪名(?)ではなく、'包括的賄賂罪'という不確かな罪名を適用させようとしたこと(過ちについての結論)


このような一連の理解できない行動も、メカニズム経済学というツールで説明すれば簡単に理解できます。


1.あくまでもノムヒョン大統領のみをねらう標的の固定。
2.行為の結果はノムヒョン大統領の看板の破損につながること。
3.ノムヒョン大統領がどんな選択をしても、望む結果をえられること。

以上の前提のもと、検察は完璧に近いメカニズムを作り出しました。無罪と主張しても道徳的罪人になり、有罪を認めれば法的罪人になる恐ろしいメカニズムを作ったのです。

このメカニズムの中にノムヒョン大統領を置くだけで、どんな形でもノムヒョン大統領は罪人になります。そのために検察は一連の行動をしたのです。すべてがメカニズムを構成するために欠かせない材料でした。

私は今回のことで、きっと検察が責任を負うべきだと考えています。
'過ちを犯した者が、その過ちについて処罰を受けるべきです。'


たしかにグォンヤンスク氏が、ゾンサンムン秘書官を通じてパクヨンチャから金を収受しました。
ノゴンホ氏とヨンチョルホ氏も、パクヨンチャから投資資金を受け取っています。
ノゾンヨン氏の家も、ノゾンヨン氏またはグォンヤンスク氏が主導して、金を受け取って買ったものです。

このような一連の過ちは、すべて明白な事実です。
この事実については、その事実にかかわって行動した人が処罰を受けるべきです。
グォンヤンスク氏が金をもらったならグォンヤンスク氏が、ノムヒョンの子供が金をもらったならノムヒョンの子供が捜査を受けて処罰を受ければよいだけです。

しかし、検察は今回の事件を'原則'と違って核心と主犯探しに主力し、捜査の流れを'ノムヒョン'にばかり置いて進めており、言論に公開する内容も、あくまでも主体はノムヒョンだと流しています。これは明らかに間違った行動です。さらに、起訴の対象をノムヒョンの家族もしくはノムヒョンを含むノムヒョン家族全員にしないで、すべての事態の中心にノムヒョンがいるということに固執しました。

私はこれが検察の明らかな過ちだと考えます。
そしてさらに、検察は悪意を持ってノムヒョン大統領を捜査したのだと確信しています。

<後略>転載終了。

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以上は屁理屈だ。状況的には間違ってないが、家族は処罰など受けない。ノムヒョンの死はあくまでも名誉レベルのものだ。(と私は考えている)法的処罰を逃れるためではなく、(自分と家族が受けるはずの)精神的な苦しみから逃れるための自殺だと考えるのが妥当だ。(といっても推測ですけど)上記の転載文は、あくまでも検察の主張が正しいとの前提から書かれている奇妙な説得文だ。(検察批判がしたいなら、無理な捜査と、言論プレイと、周りの人を圧迫してノムヒョンの自白を導こうとしたこと、実際の捜査は成果をあげていなかったことなどを取り上げるべきであって、ノムヒョンに固執したから問題があった。という主張は説得力に欠ける)最初のQ&Aの話に立ち返ることになるが、批判も取り上げてみる。

前提が間違っています。

以上は、すべて、以下のツリーからの「私の恣意的判断による」抜粋である。

http://bbs1.agora.media.daum.net/gaia/do/debate/read?bbsId=D003&articleId=2604867&RIGHT_DEBATE=R5

Daumアゴラ(上記のURLのウェブサイト)などを私は信頼していない。上記の文章も正しいとか間違っているとか以前に、何が市民にこれを書かせたのか。どんな気持ちと目的を抱いて、こういうことを書くに到ったのか。というようなところに注目している。ブログ界隈の言説を参考にすることが多い私にとっては、「あちらの'民心'とやらは、どうなっているんだろう?」的な参考資料にしかならないのがDaumアゴラだ。(といっても、'こちら'といえるような居場所もないんだが。参考になるブログの書き手やネット言論の投稿者は、だいたいスタンドアローンな感じの人が多いし…)

おれは「これが真実だから信じろ」などと言うために人の文章を転載したりブログに載せたりしているわけじゃない。参考資料を増やしたいだけだ。こいつらを「左アカ」呼ばわりするような政府と言論資本の側に立った言説など、日本のネットでも容易に手に入るだろうと思う。そんな観点から見ると、偏っていない市民の意見などほとんどない。すべてが親北、反米、左翼、アカになる。おれはそれがちょっとばかり気にいらないだけだ。

本当は多彩な記事や声、写真などを提供していくほうがいいんだし、人々に考えさせるのが一番良いんだけれど、写真とか動画は罪の意識以前に、そこまでいくと手に負えない。(少し考えていただければわかるはず)文章だけにしても、「こればかりは日本語に訳してみたいな」とか思って保存しておいた記事がどんどん溜まり、まったくもって手をつけられないという日々が続いている。(独りよがりで滑稽な)使命感よりも、目先の仕事や遊戯に流されがちだからだ。

私は1人だ。朝中東までは行かなくても、自分が財閥だったらいいなーと空想する。それで会社を立ち上げて訳者たちが韓国の「今日」というものを全方位的に届ける。全方位的に届けるんだから恣意的に選ぶ必要もない。読み手が勝手に調べて勝手に判断するだろうから。しかし皆さんご存知のとおり、そんなことは不可能です。私は自分のことだけでも精一杯だし、私が遊んでると代わりにやってくれるような奇特な人もいない。恣意的に自分好みの記事を選ぶしかないのは当たり前です。

話を戻して、Daumアゴラを私は信頼しない。あれは彼らの民心の闘技場だ。たまに奇跡が起きるがほとんど2chみたいなものだ。上記のURLのツリーを見てもらうと、自分の好みに合っている文章だからって賞賛しすぎるし、まったくもって恥ずかしい。しかしそんなオッサン、オバサンたちが何を考えて、次にどんな行動を取り、誰を支持し、どこに票を入れるのか。ということは、かなり実存的な問題になる。そのため、没落し、低レベル化し、よりカオスになってしまったDaumアゴラ(や、そこからネット亡命した住民)の動向は、無視していいものでもないだろう。私はほとんど気にしないが(ぁ)

私が人の文章を転載する理由は、お前らに手がかりを与えて、考えさせて、検証させるためだ。そのためにはあまりにも材料が足りないので、ほとんど意味をなさないことは、認めるしかない。(だから私はつねづね、嫌韓さんが韓国語上手だったらいいのに。と言っている。無理な話だが)お前らの中にも人の考えを鵜呑みにしない立派な人が確かにいるので、その人々が頑張れば何とかなるだろうと思う。おれは必要以上に頑張りたくない。遊ぶ時間がもっとほしいのだ。

とにかく、上に転載した文章は、あえて意訳をした部分もあるし、この表現はいらないから削ろう。と思って、簡略化させた部分もある。「直訳至上主義」つったって、すべてを機械的に直訳するのも、まともな翻訳とはいえない。原文を損ねないことを最優先にし、できるだけ意訳を控えようと心がけていても、訳者によってその基準はバラバラになるしかないのだ。しかもオレは「早く終わらして飯食いにいこう」と思いながらダダダッとやっている。そのため(もともと日本語の勉強が足りないというところが大きいが)上記のように適当な翻訳になるんだし、常にこんな調子だ。原文のURLは提示したので、みんな、好きなだけ突っ込みを入れて、誤訳と捏造(?)であるところを見つけて、検証すればいいだろう。止めないからそうしろよ。ってかオレの文章は直訳が多いので韓国語がわかる人なら逆に訳して辿れるよ。それができない人に、どうやっておれの「悪意的な翻訳改竄」が見つけられるだろうか?

おれに文句言う前に自分でなんとかしたらどうだろう。おれの悪意と手落ちを主張するだけじゃつまらない。おれの悪意と手落ちを見事に証明してみせるほうが、よっぽどかっこよくて、スカッとする光景に思える。私は今まで転載した文章で、元の書き手の意思を捻じ曲げたことはないと考えているが、手落ちや無意識中の悪意(?)があった可能性は、自分自身では否定できない。それを見つけて証明してみせる人がいれば、私は敬意を抱き、尊敬するだろう。だから転載文の内容への突っ込みはかまいません。だけど、もう少し積極的になってほしいと思うのです。(真面目に翻訳について語り合うか、教えてくださる方は、普通にメールください。そういう友達は大歓迎☆)

ちなみに数日前に書いた独り言への捕捉だが、おれは言論権力への「テロ」そのものに罪の意識を感じているのではなく、それに巻き込まれてしまう人(つまり、おれに勝手に転載されてしまった文章の書き手)に対して胸を痛めている。このブログではしないが、そのうち書籍にも手を出すつもりだ。私は目的のために間違った手段を使うことを辞さないつもりになっている。この目的は間違いを伴う手段でしか成し遂げられないし、間違った手段を実行したところで、結局は成し遂げられる可能性もない。それでも無駄でもやるしかない。マジでたちが悪いのだ。傍から見ると常軌を逸した人だ。おれは、ある探偵さんが取った「拉致」という手段には絶対に賛成できないし、そんなことする必要がどこにあるんだ。と、強く思うし、反発する。しかし、あの探偵さん的には、やるしかないことになっている。という点で、私はあの探偵さんに感情移入してしまった。あの探偵さんが誰なのかは内緒です。(このブログの読者に読ませたくないもんね。ってヒント与えすぎか)

踊りはしないが、てくてく歩こうと思うのだ。頑張り過ぎたくはないが、最小限の役割を果たしたいのだ。またポエムで意味不明な怪文で締めくくって、どうもすみません。次の記事で最後です。(今のところはそのつもり)次のブログでお会いしましょう。

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誰がノムヒョンを殺したか

ノムヒョン政府は実用政府だった

ノムヒョン最後の夢は「進歩の再構成」
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by no_tenki | 2009-06-12 17:42
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